スーパーのレジ。そこは普段の自分の素顔が出るところです。スーパーに行くのに、わざわざよそ行きを着る人はいません。デパートに行くときは、きらびやかな空間にふさわしい、ちょっと気合いの入った装いをしますが、スーパーには普段着で行きます。言動も普段の自分が出ます。もしかしたら、近所の人と世間話をするときより、もうちょっと素顔が出ているかもしれません。近所の人とは対等の関係ですから、人間関係をこじらせないために、我慢しなくてはならないことがあります。しかし、スーパーの店員には強気でワガママを言って構わないという考え方をする人がけっこういます。客だから、店員は自分の無理を聞くのが当たり前と考える人が珍しくありません。レジチェッカーの前にカゴを放り出すように置く人、精算機で支払いが出来なくて店員にお金やカードを放り出す人。そんなことをする人は、自分がワガママを言うのが客の権利だと思っています。クーポンをカゴの中に放り込んで、レジチェッカーに「クーポンを使います」の一言を言うのを省略する人も、レジチェッカーとの普通のコミュニケーションを取らないのが客の権利だと思っています。そんな言動の人も、近所の人や職場の同僚に対してはコミュニケーションを取るように努めるはずです。スーパーで自分がさらしている素顔がどんなものか、時々チェックするのが、感じ良い人になる一歩です。